Alteryxの分岐ツールで複数の処理から1つを選択して使えるマクロを作る
こんにちは、スズです。
Alteryxの分岐ツールでは、Rの出力アンカーとLの出力アンカーにそれぞれ異なる処理を設定することができます。分析アプリやマクロの中に分岐ツールを使うことで、1つの分析アプリやマクロで処理を選択して使えるようにすることができます。分岐ツールについては以下のブログで紹介しています。
分岐ツールは出力先が2つに分かれているので、このツール1つで2つの異なる処理を設定できます。もし3つ以上の異なる処理を設定したい場合は、分岐ツールをさらに追加することで対応できます。本エントリでは、3つの異なる処理を設定したい場合のワークフローをご紹介いたします。
執筆環境
本エントリでは以下の環境を使用しています。
- Alteryx Designer 2021.3.2 Admin 日本語版
- Windows 10 Pro
3つの異なる処理を選択できるマクロ
作成するマクロの全体像は以下の通りです。
1つ目の分岐ツールのRの出力アンカーには、マクロにした際に選択できる処理の1つ目を作成し、Lの出力アンカーには分岐ツールを接続しています。この2つ目の分岐ツールのRの出力アンカーには処理の2つ目、Lの出力アンカーには処理の3つ目を作成します。
処理の選択にはラジオボタンツールを使用しています。1つ目と2つ目のラジオボタンツールは分岐ツールの雷のアンカーと接続し、間にアクションツールが配置されています。アクションツールでは、アクションタイプとして質問から分岐方向を更新が選択されています。対象のラジオボタンが選択されている場合に、分岐ツールの処理方向が右側(Rの出力アンカー)に進むことになります。
3つ目のラジオボタンツールは何も接続していない状態にしています。これにより、3つ目のラジオボタンが選択されている場合は、1つ目と2つ目の分岐ツールがどちらもLの出力アンカーに進むことになります。
3つのラジオボタンそれぞれが選択された場合に行われる処理は、以下の通りとなります。
マクロの動作確認
作成したマクロをワークフローに配置して動作を確認してみます。
データとしては以下のものを用意しています。マクロで選択した処理によって、データが上書きされるようになっています。
マクロの設定画面は以下の通りになっています。行いたい処理をどれか1つ選択できるようになっています。
「処理1の場合」を選択した場合は以下の結果になります。
「処理2の場合」を選択した場合は以下の結果になります。
「処理3の場合」を選択した場合は以下の結果になります。
選択した内容によって異なる処理が行われていることが確認できました。
さいごに
複数の処理から1つを選択して使えるマクロを作る方法をご紹介しました。今回は3つの処理の分岐ができるマクロを作成しましたが、4つ以上の処理の分岐であっても同じ要領でマクロを作成することができます。またマクロを例として挙げましたが、分析アプリでも使用することができます。行いたい処理が複数あるけど使用するマクロは1つにまとめてしまいたい、といった場合に使える方法かと思いますので、ご参考にしていただきますと幸いです。